第38回「こすぎの大学」は「武蔵小杉でパラムーブメント」と題して、元パラスイム選手 矢嶋志穂さんを先生役としてお迎えしました。
川崎市はオリンピック・パラリンピックに向けて、特にパラリンピックに重点をおき、市民の意識にアプローチしながら、多様な主体によって新しい社会を共に創る運動に、さらにはシビックプライドへとつなげるべく「かわさきパラムーブメント推進ビジョン」を策定しました。
当日は、矢嶋志穂さんの活動や思いをご紹介していただき、その後のワークショップでは参加者のみなさんと一緒にパラムーブメントを探究しました。
【日時 】2016年 7月 8日(金) 19:28~21:15 ※受付開始は19:00~
【場所 】ON THE MARKS
【先生役】元パラスイム選手 矢嶋志穂さん
【参加者】38名
<プロフィール>
幼いころより水泳が得意であり、高校卒業後は大手スポーツクラブにて
水泳・体操のインストラクターを務めると同時に特別支援学級に通級する知的・発達障害児のスポーツ指導に長年携わる。指導中に難病を発症し、一度はスポーツの現場から退く。
その後、当事者として障害者スポーツをスタートさせ頭角を現す。
ロンドンパラリンピックは断念するものの基準タイムを突破し、障害者・健常者の大会に多数出場。
学校・企業・行政での登壇も多く、イベントの企画・運営等も手がけている。
NPO法人日本バリアフリー協会の広報として、毎年東京国際フォーラムにて「ゴールドコンサート」を開催し話題を呼んでいる。
また企業では障害者に特化した採用・定着支援・カウンセリングを長年経験。
現在は、株式会社LITALICO(りたりこ)にて発達が気になるお子さまの保護者向けポータルサイト「LITALICO(りたりこ)発達ナビ」制作チームの一員として日々邁進中である。
<キーノートスピーチのサマリー>
●大好きな水泳を極める
水泳のインストラクターだったこともあり、障がいを負った後も仕事と水泳を両立してパラリンピックを目指す。国際大会の遠征費用も自費負担だったりと困難が続く中、世界ランキング5位を獲得。
●障がい者はどこにいる?
川崎市の身体障がい者は31,142人(平成20年度).総人口139万人(平成20年度)に対して2.2%。50人に1人は身体障がい者だけど、日常生活で身体障がい者を見ますか?みんな、外出しないのが実態。だからこそ、矢嶋さんが外出してダイバシティな環境づくりに挑戦し続けている。
●まずは、お互いを理解し合うこと=心のバリアフリー
通勤時間帯の駅のエレベーター。車イスユーザやベビーカーの方がいても無視されて乗れない場合がほとんど。ハードウェアのバリアフリーとしてエレベーターの数を増やすだけでは解決できない。健常者も障がい者もお互いに理解し合うことが大切。
授業のゴール「川崎を心のバリアフリーな街にする」
1時限目(個人ワーク)
矢嶋志穂さんの話を聞いて、気になったキーワードをポストイットに書いてください。
2時限目(グループワーク)
矢嶋志穂さんの話を聞いて、気になったキーワードと理由をグループの方々とシェアしてください。
席替え
3時限目(グループワーク)
「かわさきパラムーブメント推進ビジョン」の一つに「心のバリアフリー」があります。「心のバリアフリー」って何でしょうか?
4時限目(グループワーク+発表)
東京2020とは別に川崎2020があったら。川崎ならではのパラリンピックの姿を描いてください。そして、川崎2020で、心のバリアフリーをどのように実現しますか?
グループ発表「川崎ならではのパラリンピック。そして、心のバリアフリー。」