第91回「こすぎの大学〜武蔵小杉と親子と家事シェア~」(2020年7月18日)

三木智有さん
三木智有さん

毎年夏休みに開催している親子向けイベント。

第91回「こすぎの大学」は「武蔵小杉と親子と家事シェア」と題し、先生役としてNPO法人tadaima!代表理事 家事シェア研究家 三木智有さんをお招きしました。子どもやパパにもできる家事を見つけて家族での家事シェアを考えました。

  

【日時 】2020年 7月18日(土)14:00-15:00

【場所 】zoomによるオンライン授業

【先生役】NPO法人tadaima!代表理事 家事シェア研究家 三木智有さん

【参加者】21名

 

>先生役 三木智有さんのプロフィール<

 

子どもの頃、いじめが原因で学校になじめず「家」が自分にとって唯一の居場所に。

家は家族にとって何より”自分らしくいられる居場所”であって欲しい。そうした想いから、「10年後も”ただいま!”と帰りたくなる家庭」で溢れた社会の実現を目指し、NPO法人tadaima!を起業。

家事シェアを広めるための講演、元インテリアコーディネーターの経験を活かした、子育て家庭のモヨウ替えを行う。

 

https://note.com/tomoari_miki


授業風景


先生役のお話し

家事を家族で分担するのではなく、家事をシェアするという発想。パパはコレ、ママはアレ、子どもはソレという分担ではなく、コレ・アレ・ソレを家族全員でシェアするということ。そうすることで責任や負担が「相手事」でなく、「自分たち事」「全員事」になる。なるほど!

授業の様子を高橋麻美さんがレポートしてくれました。授業の企画からご協力いただき、感謝します♪いつも、ありがとうございます!

 

--- 高橋麻美さんのレポート ---

昨日は、「こすぎの大学」夏の恒例親子向け授業のお手伝い。

家事シェア研究家の三木智有さんを講師に、家族で家事シェアを考えるワークショップを持ち込み企画させていただきました。

私のふんわりした持ち込みを、こすぎの大学ヤギちゃんが、さすが!な感じで三木さんとブラッシュアップしてくれて、「家事シェア」を広げる、続けるためのコツはコミュニケーションデザインにあることを実感できるワークショップとなりました。

最初のアイスブレイクでは、「お手伝いでママ(パパ)に言われて嫌だったこと」を子どもたちに発表してもらいました。

あまりない、というお子さんが多かったですが、「のんびりしたいのに、お手伝いしてって言われるといや。」「せっかく頑張ったのに、あれこれ文句言われた」「早くして、綺麗にしてとあれこれ言われるのは、ねぇ…」などの声も。

その後、三木さんの自己紹介と家事シェアってなんだろ?どんなことを意識するとママがちょっとラクになるのかな?のお話。

「家事に関しては当時者意識をもってチームとして考えることをやってほしいけど、なかなか難しい…」の参加者の方の声に、「だよね…」の声も多数。

そこで、今回は「家族対抗!家事をたくさん書き出してみよう選手権」で家事を思いつく限り書き出してもらいました。

親子であれこれ話して、7〜17個の家事を書き出した後、三木さんから以下のアドバイスをいただきました。

家事の8割はマイナスを0にする(誰かがよごしたものを誰かが片付ける)家事。

これを少しでもつくらない、その部分を家族がお互いに積極的に担い合うことで、家事の不満=不公平感を減らせること。

仕組み化も大事だけど、まずは①家事の「粒度をあげる」。

→ゴミ捨てはゴミを集積所に持っていく、だけじゃなく、家じゅうからまずはゴミを集める、分別する、ポリ袋に入れる、次のゴミ袋をかける、とかも含むだぞ!by参加者様

→ていうことを家族が共通認識もっている。

また、②期限(我が家の最低限のゴール)を決めるコミュニケーション=期待値コントロールと振り返りしやすいゴール設定も大切、とのアドバイスいただきました(仕事ではしてるのに家庭ではしてないなぁ、なんてつぶやきも)。

子どもの家事には「失敗」もつきものなので、食器は100均で諦めつくものを、とご自身の期待値コントロール実践を紹介してくださる参加者の方も。

その後、3で書き出した家事のうち、今できてるものをチェック→どの家事に取り組んだらママがちょっとラクになるかな?を親子で話してもらい、明日から早速行動してみよう!=夏休みの「しゅくだい」に。

最後に三木さんから、家事シェアを継続するコツ(=うまく頼りあうコツ)は、「褒める(=評価)」よりも「嬉しい、ありがとう」という「頼った後の気持ちの伝え方」とのアドバイス。

この瞬間、私の脳内にはNHKおかあさんといっしょでよく聴いていた「ありがとうの花」がヘビロテしましたww

「ありがとうの花がさくよ みんながわらってるよ」

家族、だからこそ無意識に芽生える「わかってくれるはず」。「見える化」や「気持ちを伝え合うこと」を蔑ろにしてはいけないな、と深く反省しました💦

1時間にぎゅぎゅ!と濃縮しまして、子どもたちも最後までワークに一生懸命取り組んでくれました!!

「親も子も一緒に生徒になれていいね」という参加者の方の声に激しく同感!!

三木さん、そして、こすぎの大学の皆様、楽しい時間&貴重なアドバイスありがとうございました!!

このお話、気になった方はぜひ三木さんの発売されたばかりの著書をご覧ください!

--- ここまで ---

 

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家事でモメない部屋づくり

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  • 作者:三木 智有
  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

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