2020年のこすぎの大学を振り返る(前編)

2013年9月にスタートした「こすぎの大学」。武蔵小杉に住んでいる、勤めている、関心がある人たちが集まる楽しく学んでつながる学び舎。毎月第2金曜日の夜、こすぎ時間と呼ばれる19:28に中原区役所の会議室に集まるのが通例でしたが、2020年のこすぎの大学はいつもとは違う授業風景でした。

 

休校を判断した2020年3月の授業

 

2013年9月にスタートした「こすぎの大学」。地元で開催するイベント(授業)のため、悪天候による公共交通機関の乱れなどの影響を受けることが少なく、これまで休校は台風直撃の予報による危険回避で判断した僅か1回だけ。しかし、COVID-19が広がる中、2回目の休校を判断することになった2020年3月の授業。緊急事態宣言が発令されていなかったものの、COVID-19の驚異と安全性確保から休校を決定。

 

当日予定していた授業は「おにぎりワークショップ」。小学校の家庭科室を借りて、みんなが小学生気分で一緒におにぎりをにぎる予定でした。川崎市の教育委員会による実証実験「教室シェアリング」を兼ねていたのですが残念ながら休校に...。

オンラインに切り替えた4月からの授業

 

COVID-19の感染者が増加し、緊急事態宣言の発令も想定される中、リアルでの開催はできず、2か月連続での休校も検討したものの、これ以上、地域と断絶した状態を続けたくないのでzoomによるオンライン授業に切り替える判断をしました。

 

オンライン授業の1回目(4月10日)は「武蔵小杉で免疫力UP」と題してハンモックヨガstudioTRENDYオーナー 吉川由維さんをお招きし、ヨガとマインドフルネスを体験。在宅勤務で運動不足になり、ストレスも蓄積されていることもそうですが、多くの方々に参加してもらってオンラインながら笑顔で挨拶を交わせる場にすべく、これまでの感謝の意も込めて無料イベントとして開催。65名という多くの方々にお集まりいただきました。

 

この時の感想は「みんなに会えて、よかった」の一言に尽きました。画面越しながら仲間の元気な姿を見ることができて感動しましたし、ホッとしました。

オンラインでおにぎりをにぎるという共体験

 

4月以降、オンラインで授業を続けた「こすぎの大学」。6月には、当初3月に予定していた「おにぎりワークショップ」を開催。当初は小学校の家庭科室にみんなで集まって、おにぎりをつくって食べる予定でしたが、授業では、各自が自宅で準備したごはんと具材を使っておにぎりを作りました。同じ材料でなくても、同じ場所にいなくても、別々の場所であっても、みんなでおにぎりをにぎるという共体験は、なんとも言えない楽しさとうれしさがありました。

オンラインならでは、の趣向を凝らす

 

COVID-19でこれまでの授業スタイルから一変してオンライン授業に切り替わったものの、「オンラインならでは」の趣向を凝らすことができるんだと感じた2020年の上期でした。そして、「オンラインならでは」を生かした授業を下期に企画することになります。この話は後編で。