第40回「こすぎの大学~武蔵小杉で異文化コミュニケーション~」(2016年8月12日)

落合克哉さん
落合克哉さん

第40回「こすぎの大学」は「武蔵小杉で異文化コミュニケーション」と題して、落合克哉さんを先生役としてお迎えしました。

落合さんが17年間の海外生活や、仕事での多国籍協業の経験から学んだことをご紹介いただき、その後のワークショップでは参加者のみなさんと気づきを共有しました。

 

【日時 】2016年 8月12日(金) 19:28~21:15 ※受付開始は19:00~

【場所 】小杉町二丁目町会会館

【先生役】落合克哉さん

【参加者】38名

 

 

<先生役のプロフィール>

 

「海なし県」の埼玉県出身。大学生の21歳の時、一挙に海を越えて、オランダに2年滞在。企業人になってからは、20世紀にフランスに10年、21世紀になってからはアメリカ合衆国にて5年の駐在を経験。30年に及ぶ社会人生活の中で、常にグローバルな領域でマーケティング、経営企画や人事等の仕事に携わり、現在に至る。通訳案内士の英語、フランス語を保持。


授業風景


先生“役”からのお話し

<キーノートスピーチのサマリー>

 

●英語好きだった青年期と、17年の海外赴任経験

学生時代に小林克也さんの「百万人の英語」に出演。就職後はオランダ・フランス・アメリカに計17年赴任。

 

●世界の中の日本、日本の中の外国人

世界約73億人の内、日本人は1.3億人で10位。使用言語は中国語・英語・スペイン語の順番で、日本語は12位。

訪日外国人旅行者数は約1300万人(2014年)、在留外国人は223万人で、日本の人口の1.8%。

川崎市中原区の「川崎市国際交流センター」は、外国人と接することができる絶好の場。

 

●異文化コミュニケーションとは

髪の色や言語などの「外面」の違い、価値観や信仰・習慣などの「内面」の違いに加えて、「レッテル」が相手との違いを感じさせる要因。相手と自分の違いに気づき・受け止めて、その上で相手を理解しようと努めること。


当日のプログラム

授業のゴール「相互理解するためのコミュニケーション方法を知る

 

1時限目(個人ワーク)

落合克哉さんの話を聞いて、気になったキーワードをポストイットに書いてください。

 

2時限目(グループワーク)

落合克哉さんの話を聞いて、気になったキーワードと理由をグループの方々とシェアしてください。

 

席替え

 

3時限目(グループワーク)

今から、グループの人と目を合わさず、無言で2分間、過ごしてください。

 

4時限目(グループワーク)

先ほどと同様に、今から2分間、無言で過ごしてください。その際、グループの人と自分の共通点をそれぞれの人について3個以上、見つけてください。

 

5時限目(グループワーク)

2つの方法で無言で過ごしてみて、いかがでしたか?気づきをグループでシェアしてください。

 

6時限目(グループワーク+発表)

異文化の単位は、民族・言語・国・宗教・地域・地域内コミュニティ・会社・部門・家族と大小様々。

異文化コミュニケーションで得られることは何ですか?

そのために行う最初のコミュニケーションは何ですか?


当日のアウトプット

グループ発表「異文化コミュニケーションで得られること。そのために行う最初のコミュニケーション。

 

  • 異文化コミュニケーションは笑顔のあいさつから
    異文化コミュニケーションとは「お互いに違いを認めること」。お互いを知るためには笑顔の挨拶が大切。「こんにちは」という挨拶をすれば、「お天気がいいですね♪」等の次の会話につなげることができる。
  • 相手に関心を持つ、違いを知る、共通点を知る、そして、認める。
    まずは相手に関心を持つこと。関心を持つということは、違いを知ること、共通点を知ること。相手に関心を持つことで、相手を身近に感じ、価値観が広がり、そして、お互いを尊重するようになる。
  • 尊重・敬意(Respect)、近づいて(Approach)、伝える(Communication)
    異文化コミュニケーションで得られるのは、面白さや新しい価値観。そのために最初に行うのは笑顔や挨拶、ジェスチャー、何かを話したりと、まずは近づくこと。いきなり近づくと警戒心を抱かれてしまうので、相手を尊重する気持ちを持って近づくこと。
  • 笑顔・観察・理解
    異文化コミュニケーションで得られるのは「人間としての幅」。自分が知らなかったことを知ることができる喜び。初めての人とコミュニケーションする際、挨拶の前に「今から行くよ♪」という優しいアイコンタクトも大切。
  • ミラーにGO!未来にGO!
    コミュニケーションで相手だけでなく、自分のことも知ることができる。相手は自分を映す鏡。多くの人とコミュニケーションすることで自分のことも更に知ることができる。そのために街に出ること!
  • 存在を認めるコミュニケーション
    相手との共通点は「今、ここに一緒にいる」ということ。アフリカの挨拶は「私はあなたの存在を認めているよ」という意味。一緒に存在している相手への感謝の気持ちを込めて挨拶をする。

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