第51回「こすぎの大学~武蔵小杉の再開発の構想から実現まで~」(2017年4月14日)

本木紀彰さん
本木紀彰さん

第51回「こすぎの大学」は「武蔵小杉の再開発の構想から実現まで」と題して、先生役として、一般財団法人川崎市まちづくり公社 理事 本木紀彰さんをお迎えします。

 

川崎市役所において都市の再開発に関わってきたキーパーソンである本木さんのお話しをお聞きした後は、これからの武蔵小杉のためにプラス1できることを参加者の方々と共に探求しました。

 

【日時 】2017年4月14日(金) 19:28~21:15 ※受付開始は19:00~ 

【場所 】中原区役所 5F 会議室

【先生役】一般財団法人川崎市まちづくり公社 理事 本木紀彰さん

【参加者】50名


授業風景


先生役のお話し

●武蔵小杉今昔物語

昭和14年 工業都市駅が、昭和20年 武蔵小杉駅開業。その後、昭和28年に両駅を統合して現在の武蔵小杉駅に。

 

●武蔵小杉の航空写真

今から僅か12年前の武蔵小杉駅周辺。高層ビルはNEC玉川事業場だけ。その後、僅か10年でタワーマンションが林立して見違えるほどの街並みに。

 

●武蔵小杉の整備計画

平成6年に武蔵小杉駅南口地区再開発協議会が発足。その後、川崎市都市整備局の整備計画「小杉のまちづくり」「みんなで考える小杉のまちづくり」「武蔵小杉駅南口地区のまちづくり」に基いて再開発を進め、タワーマンションをはじめとして区画整理された現在の武蔵小杉に至る。

 

●武蔵小杉まちづくり発展の契機「JR横須賀線の武蔵小杉駅」

平成15年に地元の要望を受けて新駅の検討がスタートして、平成22年に開業。僅か7年で新駅が開業。

 

●ハードとソフトによる街づくり

市民が支える新しい街づくりの仕組みとしてNPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントを設立。パパママパークやコスギフェスタなど、住民発想での街づくりは日本全国から注目を集める取り組みに。


当日のプログラム

授業のゴール「これからの武蔵小杉に関わる 

 

1時限目(個人ワーク)

本木紀彰さんの話を聞いて、気になったキーワードをポストイットに書いてください。

 

2時限目(グループワーク)

本木紀彰さんの話を聞いて、気になったキーワードと理由をグループの方々とシェアしてください。

 

席替え

 

3時限目(グループワーク)

武蔵小杉という街と、どのような関わり方をしていますか?

現在、街のために活動していること、近い将来に挑戦したいこと、手伝いたいことを紹介し合ってください。

 

4時限目(グループワーク+発表)

この街がさらによくなるためのプラス1は何でしょうか?

そのために自分たちにできることを、検討の経緯も含めて発表してください。


当日のアウトプット

グループ発表この街がさらによくなるためのプラス1

 

●作りっぱなしをやめよう!ソフトを育てよう!

出入りが激しい街でなく、住み続けたい街にしていく。そのためには場だけでなく、人とマインドが大切。武蔵小杉を温かい街にしていく。

 

●むさしこすぎがハブになる

川崎には川崎野菜などの資源が溢れている。ただし、川崎は北部や南部が繋がっていないという悩みもある。地理的にも中心の武蔵小杉がマルシェや駅伝を開催することで川崎の魅力をつなぐハブになる。

 

●こすぎ

武蔵小杉を愛する気持ちが街を良くする。住む街でなく、暮らす街にする。街を知って、街に暮らす人と繋がっていく。「人力」「人脈」「繋がり」がキーワード。

 

●こすぎローカルをつらぬけ

利便性やおしゃれなどのメディアが作った武蔵小杉のイメージを変えたい。人の暮らし・ライフスタイル・新しいコミュニティをはじめとして文化がある武蔵小杉。武蔵小杉に暮らす私たちが生の声や情報を発信していく。 

 

●フロンターレ通り

中々、日本一になれない川崎フロンターレ。日本一の商店街をつくることで、川崎フロンターレも日本一に導く。チェーン店がない商店街が特徴。店主と住民が一緒に商店街を盛り上げていく。再開発を再開発するカオスな商店街。

 

●まち全体で楽しめる!

ここに行けば面白い人に会える場としてコミュニティカフェをつくる。タワーマンションの格差解消、ママ友だけでなくパパ友も交流できる場。コミュニティカフェだけでなく、歩行者天国にして街全体で楽しめる武蔵小杉を!

 

●プラスじゃないのもプラス1

再開発で便利で快適にもなったけど、昔ながらのお店も居心地がいい。多摩川や商店街などの武蔵小杉ならではの文化。昔ながらのお店には行きづらいので「こすぎの大学」で知り合った仲間と一緒に訪問する。


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